できることが増えると人生は楽しくなる

<2016年12月の記事より>

人生は小さなことの積み重ね。

子供の時は何もできなくて、やってもらっていたことが

大きくなるにつれ少しずつ当たり前にできるようになり、可能性を見つけながら大人になっていく。

初めて自転車に乗れた時。初めて料理をした時。初めて海外に行った時。

初めての時は誰だってワクワクして、自分の新たな可能性を発見できる。

たとえうまくいかなかったとしても。

大人になってからもそれは同じで、「これってできるかな?」

「できたらきっとすごく楽しいだろうな」ということをやってみる。

人にやってもらえることでも、まずは自分でやってみる。自分の髪を切ってみる。洋服を作ってみる。帽子も作ってみる。家具を作ってみる。パンを焼いてみる。

海外に行く時は自分で調べて自分の足で歩いてみる。宿もお店も行きたい場所も、色々調べて探してみる。

そうやって自分の手で何かをすると、物事がよく理解できるようになる。

髪を切ろうと思ったらまず美容師さんの手の動きを観察するようになるし、

洋服を作ろうと思ったら膨大な種類の布地から好みの素材を探すところから始まる。家具も同じ。どんな材質の木があって仕上げの塗装はどんな行程でどんな種類があるのか。パンをしっとりもっちり美味しくするにはどんな工夫をしたらいいのかー。物事の結果には必ず原因があって、それを知ろうとすることは自分の選択肢の幅を拡げることにつながるのです。

やってみた結果、自分にはむいていないとか、これはお金を出して人にお願いした方がいいとか、プロの技はやっぱりすごいとか色んなことが見えてくる。

色んな選択を重ねていくことは自分をよく知ることにも繋がります。「これは好き」「これは好きじゃない」が分かったら、好きなことをやる時間を増やして好きじゃないことはなるべくやらないようにする。

それだけで人生は今よりずっと楽しくハッピーになると思うのです。

私はものづくりは大好きだけど、掃除や洗濯はあんまり好きじゃないし、とっても面倒くさがり。面倒くさいものづくりをしているのに、興味のない分野のことをやることやルーティーンワークはとても苦手なのです。汚いのは好きじゃないから掃除や洗濯はテクノロジーに頼る。

美味しいパン屋さんやレストランを知ることも楽しいけれど、美味しいパンを焼くコツを知ることの方が、私にとっては何倍も楽しい。

職人気質なのかもしれません。昔からずっと。

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