やりたいことを見つけるには?

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「やりたいことが見つからない」
これはもう、人類の永遠のテーマなのかなと思うほどよく耳にする言葉です。

「やりたいことが分からない」「やりたいことを見つけるにはどうしたらいいんですか?」
私が会社員を辞め、起業してからは特によく聞くようになったような気がします。

「やりたいことを仕事にできていて素晴らしいですね」という言葉も。
どうしたらやりたいことを見つけられるのか?

社会に出るということは、答えのない問題に向き合い、常に自分なりの答えを探して進んで行くということなのかな、と思います。
学校と違い、日々発生する様々な問題はいつも答えがありません。
というより答えは一つではなく、人それぞれの正解があり、それが正解だったということは後から気づくことも多い気がします。

話が逸れましたが、やりたいことを見つけるということを、多くの人は何か一つの自分のまだ知らない正解を見つけることだと勘違いしているのではないかと思います。でも本当は、正解はひとつではなく、そこに行き着く道も何通りもあるのでなないかと思うのです。人は常に思考も能力も変化していくものだし、進んでいくうちに別の道が見えてくることもある。

ただしひとつ言えるのは、昨日と同じ今日をずっと過ごしていれば何も見つからないということ。
どんな一歩でもいいから、何か行動を起こすこと。その積み重ねの先に、やりたいことが見つかるのではないかと思います。
見つかると言っても、出会った途端に電流が走ったように「これだ!」みたいな衝撃が走るなんてことは稀です、たぶん。

もちろんそんな運命の出会いがあれば最高ですが、おそらくほとんどの場合は「これかなあ?」みたいな出会いから始まり、やっているうちに「面白いかも!」となるのではないかと。

とにかく少しでも興味を持った物事には触れてみる、やってみることが大事だと思う。
(もしやりたいことが見つからず悩んでいるのだとしたら、、)

今でこそ、私も自分の仕事が「天職ですね」とか「才能が生かされてて素晴らしい」とか言って頂けるようになりましたが、これまで店舗デザイン、テレビ美術、イベント美術、と色々やってきて、なんだかんだもがきながら悩みながら何とか形にしてきて今があるのです。

振り返れば一瞬ですが、いつも悶々と悩んできたような気がします。
私は本当はデザイナーにはむいてないんじゃないか、とか、、本当は何がしたいんだろう、、とか。

私の場合、今の仕事と電撃的に出会ったわけではなく、きっかけは会社員の時にストレス解消を兼ねて始めた週末のお菓子作りでした。
もともと小さい頃から、手を動かして何かを作ることが好きだったので、店舗デザイナーとしてPCで図面を描く日々が職人のように手を動かすものづくりから離れてしまったように感じてフラストレーションになっていたのです。
PCで図面を描くことは「一日図面を描けて幸せ!」とはならなかったのですが、お菓子作りはとても楽しく「一日中これができたら幸せだな、、」とぼんやり考え始めたのがきっかけです。昔からアナログ人間だったせいかもしれません。

ただお菓子や料理を作れる人は世の中にごまんといるから、自分の強みを生かして仕事をしようと考えました。
その時はまだ「デザインと食をつなげて新しいことをする」ぐらいしか考えていませんでしたが、やはり何かを始めるにあたって、他の人にはない自分の強みを考えることはとても大事なことだと思います。
いますぐに分からなくても、やりながら考える、でも良いのです。考えてても分からないこともありますし。

あとはあまり難しく考えず、「そうだ!こうしてみよう~!」という軽い心の声とともに行動すること。

これも結構大事な気がします。私はそもそも昔から難しい話が苦手、論理的に考えるのが苦手なので、その楽天的思考を生かして、常に軽く行動、を心がけていました。

(人に対して軽い発言をするということでなく、重苦しく考えすぎないという意味)

そうやって行動していると、様々なことが起きますが、それもあまりかしこまって考えすぎると
動けなくなったり鬱っぽくなってしまうので、、私の口癖は「まあいっか」です笑


与えられた仕事には期待を超える仕事をすべく、120%の力を発揮しようと真摯に向き合いもがきます。
ただしその過程には色々なことが起き、思い通りにならないことだってたくさんあります。
それに対していちいち悩んだり、腹を立てたりしていたらキリがないしストレス。

なのでそういう時は「まあいっか」で済ませる。たまに「まあいっか」で済ませられないこともありますが。。

やりたいことを見つけるには、様々なことに興味を持って観察する、というのも有効だと思います。興味が持てないことは続かないし、良いパフォーマンスは発揮できない。

些細なことにも感動する心を持ち、世の中の様々なことを観察する視点を持っていれば、その中に興味のあることが潜んでいるはず。何も特殊能力を身につけなくたっていいし、皆が専門職につかなくたっていい。
何者かになろうとするのではなく、まずは自分が何に心を動かされるのかを知ることから始めれば良いではないでしょうか。

そしてやりたいことは人生のステージによってどんどん変化していったっていいと思います。
中には若いうちに天職と出会い、(有名なアーティストやスポーツ選手のように)一生をそれに捧げる人もいますが、それはごく少数派。

むしろ色々な体験をした方が人生は楽しめると思うし、その過程で出会う人や出来事は人生を楽しく彩ってくれるはず。時には悩んで先の見えない暗いトンネルを一人で歩いているような、寂しい気持ちになることもある。
でもそれも長い目で見ればほんの一瞬。トンネルを抜けた先はさらに明るい世界が広がっているのです。

会社員だった頃と比べたら、日々様々なことが起きて、泣きたくなるときも多々ありますが、
ずっと平坦な道を歩いていたら味わえない、素晴らしい景色をみれることだって沢山あります。
全ては自分次第。だからこそ楽しい。

あせらず自分なりの方法で、少しずつ進めばいい。何歳になっても決して遅くはない。
そんな風に考えれば気持ちも軽くなり、ふとした時に何かに出会うのだと思う。
すぐに見つからなくても「まあいっか」で。

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