褒めるということ

投稿日:

<2018年7月の記事より>

振り返ってみると私の人生、幼い頃から多くの恩師と言えるような人達に

出会ってきました。

とても厳しく、愛情に溢れたピアノの先生。

いつも背筋がピンと伸び、見とれる程美しい字を書く書道の先生。

小学校で多大な影響を与えてくれた担任の教師。

いつも明るく楽しそうに教えてくれ、たくさん褒めてくれた音楽の先生。

食欲旺盛な女子高生の私達に、自腹でいつもごちそうしてくれた部活の顧問の先生。

デザインという世界を魅力的に伝えてくれ、素晴らしい仕事ぶりを見せてくれた大学の教授。

本当に教師や上司に恵まれているなとつくづく思うほど、素晴らしい人にたくさん出会ってきました。皆教えることが心から好きで、目はいきいきと輝き、厳しさと愛情を合わせ持った素晴らしい方たち。

私にとって人生のベストなタイミングで出逢い、それぞれその時必要な体験を惜しみなく与えてくれた。

特に小学校~高校までの多感な時期に、素晴らしい教師の方々に出会えたことは、私の思考や人格を形成するうえでとても大きな影響を及ぼしていると思う。

共通していたのは、皆教えることがとても好きで楽しそうで、たくさん褒めてくれたこと。もちろん怒られたことも多々あると思うのですが、それよりも楽しかった記憶の方が断然大きい。

子供の頃大人に褒められることは大きな自信に繋がり、より自分の可能性を拡げる助けになる。人を教える立場の方は(特に子供に)ぜひたくさん褒めてあげて欲しいと思う。褒め上手は相手の才能を伸ばす。何より褒めた方も褒められた方も双方気分が良いのだから。

おかげで私は人に対しても褒めることを意識するようになったと思う。

「わ~すごい!」「素晴らしいですね!」ほとんど口癖のように笑

どんな分野でも、何をやるにしても、お互いどんな立場であれ、褒めたり褒められたりすることはとても大事なことだと思うのです。

もちろん仕事上、納得いかない内容に対しては遠慮せずそれを伝えます。

曖昧な表現はしないし、いい加減なことをされるとすごく怒ります。

でも本当に良いと思えば大げさなほど褒める。

人は感情で動いているから。良くも悪くも全て感情で動いている。

互いに褒めることが日常になれば、きっと毎日がもっと楽しくいきいきと輝くはず。

もし褒められたら、「いやいや」とか「そうですか」みたいな素っ気ない返事をせずに相手のこともぜひ褒めて欲しいと思う。褒めて損なんてしないから。

そして必ず、それは自分に返ってくるのだから。

褒め上手で受取り上手。

それだけで今よりもっと、人生は楽しくなるのかもしれません。

コメントを残す